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矯正以外の注意点Matters that require attentuion

カイロプラクティック以外に皆様に注意して頂く事柄

カイロプラクティックの矯正は皆様の健康問題に対して効果的ではありますが、全てにおいて万能であるわけではありません。症状からの回復や健康の維持には皆様の日頃の生活スタイルがとても重要になります。そこで、カイロプラクティックの矯正以外に当院の患者様に健康管理の上で注意して頂いてる事柄について簡単にご説明致します。


・睡眠について

皆様の健康状態に大切なものの中で、最も重要な事は睡眠であると考えています。アメリカの研究機関のマウスでの実験の報告によりますと、脳内の毒素は脳内を循環する体液により脳外に排泄されますが、睡眠時は起きている時と比較して、脳内を循環する体液が流れる間隙が約6倍に拡張するそうです。また、アルツハイマー病に関係するタンパク質は睡眠時には約2倍の速さで脳内から排泄されるそうです。これはマウスと類似した脳内の体液循環の機能を持つ人間にも十分当て嵌まる数値であると考えられています。

また睡眠中は成長ホルモンの分泌が盛んになる事も良く知られています。成長ホルモンは、身体の成長、疲労回復、身体組織の修復と再生、免疫力の強化などの役割があります。

これらの睡眠によるアドバンテージは自律神経の副交感神経の優位な状況下で起こりますので、副交感神経が優位になる睡眠時は、十分に睡眠を取る事の重要性を物語っています。慢性的な症状を持っている人に対する調査では8割以上の人が睡眠不足気味であると自覚しているという報告もあります。現代人は交感神経が優位になりがちな傾向にあります。これは血流を始めとした体液循環に影響を与えて腰痛や肩こりの直接の原因にも成り得ます。カイロプラクティックの矯正は交感神経と副交感神経の抑制と促進であると個人的には考えていますので、十分な睡眠を皆様がお持ちになることはカイロプラクティックの矯正をより効果的にする重要な要素であります。

睡眠時間に関しても個人差があり何時間くらいが適切かという事についても様々な意見があると思います。また仕事の都合などで毎晩帰宅が遅い方の場合、睡眠時間の確保は深刻な問題になります。そこで睡眠時間が短くなる高齢者の方と多忙な方の睡眠について考えてみたいと思います。

一般的に高齢者の方は睡眠時間が短くなる傾向が見られます。これは老化、ホルモンバランス、体内時計の変化であると言われ全体の傾向として見られます。若い時はよく眠れたけれども、年齢とともに寝つきが悪くすぐ目が覚めてしまうということになります。

当院では80歳以上の患者様が多く来院されていますが、健康状態のとても良い高齢者の方は睡眠時間が長い傾向が多いと思われます。これは単に朝方に目が覚めてしまって寝床で起きていて、まどろみながら長時間床に入っているのではなく、しっかり睡眠をとっていての時間です。高齢者の方が無理に睡眠を取ろうとして、まどろみながら床に入っていると、かえって生活リズムが崩れる傾向になりますので、そのような状態での睡眠時間の確保は望ましいとは言えません。上記致しました睡眠により脳内の毒素、アルツハイマー病に関するタンパク質の除去との関係性も大いに考えられます。

裏を返せば高齢者の方でも健康状態を維持して、出来る限り加齢に対する身体の耐性があると、若い時のように睡眠時間をしっかり確保して、脳内の新陳代謝を高める事も踏まえ、体調の管理が可能であると考えられます。当院では来院の主訴ではありませんが、眠りが浅く起きても身体がだるいと訴える高齢者の方が多くいらっしゃいますが、継続的に矯正をして体質が変化してくると、平均すると1〜2時間ほど睡眠時間が長くなり、体調が改善する傾向があります。これは矯正による自律神経の安定化に伴う睡眠サイクルの変化、つまり体内時計と言われるものの変化がうまれ、老廃物の除去が促進されるためであると考えています。しかしこれには相当の時間を要します。

日常的に忙しい方は休日に午前中は寝だめをする方が多くいらっしゃいます。一般的に寝だめは出来ないと言われていますが、私もその様な寝だめは効果的ではないとに考えています。日常的な睡眠は今現在の身体に蓄積している疲労を回復させる役割であり、1回の睡眠での疲労回復には限界があると考えられます。また睡眠は自律神経の変動サイクルと密接に関わってきますので、その様なの睡眠は自律神経の働きにも影響を及ぼします。

しかし私は寝だめをすることがあります。先程の寝だめは出来ないという考えに反するようですが、自律神経のサイクルに合わせた寝だめを行います。自律神経は夕方以降に副交感神経が優位になり身体は休息方向に向かい、明け方には交感神経が優位になり活動方向に向かいます。

私が行う寝だめはこのサイクルに合わせて行います。私は丸1日休日という日は、年間を通して月に3〜4回です。休日の日は通常通りに起床して、夜は子供が寝る午後9時には就寝して午前6時まで9時間ほど寝ます。出来れば週の半ばにもこの方法ができると自律神経のサイクルが安定して、休日が少ない患者様でも疲労の軽減に繋がる傾向が見られます。

また、患者様とお話していると寝具についても難しさがあるようです。一般的に良質の睡眠が取れない原因として寝具が考えられる時には、まず枕を変えてみることをお考えになる方が多くおられます。確かに枕は重要な要素ですが、その枕も敷布団やベッドとの相性が如実に現れるために、良さそうなものを購入しても、いざ自分の使っているベッドなどで試してみると期待に添わない場合が多くみられます。

そのために最近の傾向として、まず自分の身体に合う敷布団、ベッド、マットを優先順位として第一のものとして考えることで、快適に睡眠を取る事が出来るようになった患者様が多くいらっしゃいます。

当院で使用している枕は当院の治療ベッドとの相性が良いので、昼休みにちょこっと昼寝をする時にはとても快適であり、患者様にも「この枕いいわね」と言われることもありますが、寝室のベッドでその枕を使用すると寝心地が悪く、寝室ではベッドと相性の良い枕を使用しています。当院で使用している枕と寝室のベッドの組み合わせは、何回試してみても熟睡できることはなく、朝は必ず身体が痛くて目が覚めます。私の身体とはコンビネーションとしては不適格のようです。

私自身の経験や患者様の意見を総合すると、寝具選びの優先順位として敷物に重点をおいて、睡眠が十分に取れる寝具の組み合わせに巡り合うと、体調面の向上や症状の軽減が多く見られますので、皆様も試してみて下さい。



・運動について

患者様とお話をしていると、「運動はした方が良いのか」という事が話題になることがよくあります。そこで運動をすることでの身体への影響について考えてみたいと思います。

国内の研究機関の発表や新聞での調査結果を見てみると、成人で継続的に何かしらの運動をしている人の割合は2〜3割であるそうです。この中でも30代から40代にかけての割合は最も低く50代以降になると高くなり、男性よりも女性の方が運動をしている割合は高い傾向があるようです。身体に起こる様々な症状や病気の発生する年齢は30代から40代にかけて高くなってきますので、運動との関係性は考えられるかもしれません。

私は習慣的にジョギング、ロードバイクで運動をしています。またカイロプラクティックの矯正と運動により、若い時よりも良好な身体の状態を維持できていますので、個人的な見解としては骨格が安定した良好な状態での適度な運動は、健康面において大きな役割を果たすと考えています。

しかし運動は面倒です。セブン&アイホールディングスCEOの鈴木敏文氏の著書では「わたしたちは健康体を維持するために運動をします。運動は、長期間にわたって効果が得られ、感じ取るものです。そのため、運動は今日やったからといって、すぐに効果が表れるわけではないし、実感もできません。一方、運動をすれば、エネルギーは消費され、疲れます。しないほうが楽です。運動をすることによって得られる長期的な利益は大きくても、その効用の評価は時間によって割引かれてしまい、楽なほうの目先の利益を大きく感じてしまう。」とおっしゃっています。

運動によって健康に導くためには長期的な展望で行わなければなりませんので、いざ始めようとしても中々難しいものでありますのが、皆様の生活スタイルを大きく変えてまで臨む大掛かりな運動である必要は全くありません。今まで運動をされてこなかった方には、1日にちょっとした散歩を5分するだけでも、深呼吸を大きく10回ほどするだけでも長期的にみると大きな違いとなって表れます。

現在の日本人は老若男女を問わず運動不足と過食の傾向にあります。これは肥満、糖尿病などの原因となり、身体全体の老化を促進させる傾向にあります。当院に来院される患者様で「疲れがとれない」「慢性的に体調が優れない」と訴える方が多くいらっしゃいますが、問診をしてみるとそのような方の大多数は運動を習慣とされていない場合が多く見られます。このような訴えは運動不足によって血流が停滞し、乳酸などの疲労物質が体内に蓄積され易い状態で起こります。矯正とほんのちょっとした運動を習慣化していくと、大幅に症状が改善してくるケースが多く見られます。患者様の状態にもよりますが運動だけでも良くなったのではないかと思う症例もありました。これは睡眠の質の改善にも繋がるようです。

運動というと汗水垂らして必死に行うイメージがあるかと思いますが、健康を維持するための運動は楽に行える運動でも十分効果的です。運動をする時はエネルギー源として糖や脂肪が使われます。簡単に言うと強度の高い運動には糖が使われ、強度の低い運動には脂肪が使われます。楽に行える運動は主に脂肪を使いますので、肥満や生活習慣病を予防して血流を良くするためには、軽い運動を継続することが効果的であると考えられます。

軽い運動は脳に対しても良い影響を与えます。軽度の運動を行うとアセチルコリンやノルアドレナリンといった神経伝達物質の分泌が活性化されるとの研究結果が報告されています。これらの神経伝達物質は記憶力や集中力にも影響し、アセチルコリンの分泌の減少はアルツハイマー病の原因であると考えられますので、軽度の運動の継続が年齢を問わず有益であると考えられます。

我々が行う矯正は脳に対する刺激であるとも考えられます。大脳は右脳と左脳に分かれていますが、もし一方の大脳の機能低下が起こり大脳の機能に左右差が生じると、その支配下にある身体は筋肉や関節の動きにも左右差が生じ捻じれが起こります。日頃運動を行い神経伝達物質の分泌か活性的であり、脳の機能的左右差が少なければ、我々の矯正による脳の刺激への反応は非常に高いものになると考えています。

運動は妊娠や出産を控えた若い女性に対して恩恵の大きなものであると考えています。英国のスティーブ ウィリアムス先生の著書によると、「多くの妊婦が腰痛のためにカイロプラクティックオフィスに訪れている。彼女たちはカイロプラクティックによる大きな恩恵を受けられるが、妊娠前からカイロプラクティックの矯正を受けることが望ましい。妊娠中の腰痛と難産の原因の主な原因の1つは、母親の筋骨格系疾患である。例えば、学生時代に殆ど運動をせずに過ごし、坐っている事の多い職業に就いている30歳の女性が妊娠すると、彼女の骨盤を安定させている筋システム(即ち腹筋、臀筋群、骨盤底)は、妊娠に必然的に伴う余分なストレスに耐える状態ではないだろう。結局彼女は、酷い腰痛、坐骨神経痛、腹部と骨盤の不快感を蒙ることになり、彼女の子供のこの世への旅もより困難になるだろう。」と述べておられます。

ここで重要になるのは骨盤底筋群という骨盤の底にある腹部内臓、子宮卵巣などを支える筋肉です。骨盤底筋群は子宮の位置を安定した状態に保つために非常に重要な役割を果たします。子宮が安定した位置にあると言う事は、妊婦さんの状態のみならず、お腹の中の赤ちゃんを安定した位置に保つことを意味し、妊娠期間中に赤ちゃんに対して必要以上の圧迫を与えるリスクを大幅に減少させますので、順調な妊娠期間と出産には骨盤の安定性とともに、この骨盤底筋群の強化は欠かせないと考えています。

インターネットで検索すると様々な骨盤底筋群のエクササイズが紹介されています。このようなエクササイズやウォーキング、ジョギングなどでも骨盤底筋群は強化できます。当院では妊婦さんの矯正を行いますが、妊娠前から矯正を行い適度な運動を継続された方は、妊娠中の腰痛が少なく安産である傾向が見られます。



・身体を冷やさないことについて

近年平均体温が高い方が免疫力が向上し、病気にかかるリスクが少なくなることが話題となっています。これは腰痛や肩こりといった症状にも大きく影響します。実は私は著しい低体温であり、10年前くらいは平均体温が35.1〜2度程であり、起床時に身体がだるい時に体温を測ると34度代であることもありました。私は20歳前後の時から寒さを感じるようになると腰痛や寝違いを起こし、冬には必ず風邪をひいていました。そこで、体温を上昇させる方法や効果についてはインターネットや書籍などで様々な情報が公開されていますが、この場では個人的に実践してきた方法や身体の変化についてお伝えしたいと思います。

先ず、冷えと関連の深い冬場ですが、私は外出時には必ずふくらはぎを全て覆う靴下を履いています。また必要であればレッグウォーマーを装着し、靴は必ず革製品を履きます。布製の靴では厚い靴下を履いてもその効果はあまり得られないと思われます。寒さで足の冷えを感じた時は、足の血管が収縮して身体の中心の深部体温の低下を防ぐという反応が起こっています。これは交感神経が優位な状況です。いつも足に冷えを感じている方はこの交感神経が優位な状態が続き、暖かさを感じて副交感神経が優位な状態にシフトした時の大きな落差が身体のバランスを崩し、様々な症状を引き起こすものと考えられます。そのために自律神経の安定を維持するためにも足を冷えた状態にしないということはとても重要であります。個人的な感想では足の冷えは腰痛と直結していると考えています。当院にお見えの患者様はご存じですが、当院では冬場に患者様の足元だけを暖める暖房も用意してあります。患者様の足の冷えの状態に応じて暖房の位置を変えて、徐々に足が温まるようにしています。患者様にも試して頂いてますが、腰痛には足全体を暖めることが大変効果的であるようです。

足と同様に体温を奪われる場所は首であると言われています。当院に見える患者様を拝見すると意外と首元の防寒をされていない方が多いことに気づきます。理由を伺うと肩がこる、苦しい、邪魔というところが主な理由のようです。しかし私がしつこく首元の防寒をお勧めした患者様の多くは、「肩がこらなくなった」という方がとても多くいらっしゃいます。首元への防寒は胸郭や肩甲骨の可動性制限を減少させ、脳への血液供給を増加させる役割があるとされています。ある50代の患者様のご主人様は、私は面識はないのですが、「マフラーがこんなに暖かいものだと今まで知らなかった」とおっしゃっていたそうで、それ以来毎年マフラーを手放さず、肩こりを感じにくく、年に2〜3回起こしていた寝違いをここ4年ほど起していないそうです。どうしてもマフラーは窮屈で肩がこりそうだという方には、日本が世界に誇るモンベル社のダウンマフラーという製品がお勧めです。私も常に愛用していますが、特筆すべきはその重量であり、カタログ値ではわずが34グラムだそうです。余談ですが私のは36グラムでした。

また、冬場の冷えを防ぐのに加湿も重要になります。加湿はインフルエンザ等のウィルスにたいしても有効ですが、同じ気温でも湿度が高い方が体感温度としては高く感じられるので、自律神経の安定に関与しています。当院では患者様にお勧めして頂いた加湿機能のある空気清浄器と小型の加湿器を使用していますが、ガス暖房を使用する際も体感的には院内の温まり方も速く、個人的な感想では長年冬場に悩まされてきた手荒れが殆ど見られなくなりました。

私は10年ほど前から防寒対策を行った結果、体温は35度代後半になってきました。まだ一般的な見地からすると低体温の範疇であると思いますが、慢性的な腰痛、左足の坐骨神経痛、左腕の痺れという20代前半から悩まされてきた症状は、今はほぼありません。また、これには十分な加湿の影響もあると思いますが、冬場のインフルエンザの感染や風邪をひいて寝込むといったことも大幅に減少しました。

また難しいのが夏であります。記憶に新しいと思いますが2013年8月12日に高知県四万十市で観測史上最高気温である41度を記録しました。私はこの日に北軽井沢でのキャンプから帰ってきたので覚えているのですが、夜9時ころ帰宅した時に窓を締め切った家の中は40度を超える暑さのままでした。近年の猛暑の日本においては暑さ対策とともに冷房による冷え対策が必須になります。

このような環境において冷房を使わないで過ごすということは現実的ではありません。日本は高温多湿のために、冷房を使わずに高い気温と湿度の中では熱中症のリスクを伴います。しかし冷房の過度な使用な冷えを生じますし、電力問題も気になる所でもあります。

夏でも冬場と同様に湿度を如何にコントロールするかと言う事も重要になります。冷房で温度を下げるのも重要ですが、除湿器などで湿度を下げることで冷えを抑えることもかなりできるようです。室内の湿度が下がると体感気温は低く感じられるために、冷房の設定温度を抑えることが可能で、冷えを感じにくくなる傾向があるようです。

冷房での夏場の冷えは寒冷刺激という人体にとっての侵害刺激になり、自律神経の働きに影響を及ぼします。人間は一定の体温を保って健康状態を維持していますが、これは自律神経の働きによります。持続的な寒冷刺激の元では特に交感神経の働きが活発になってきますが、これも持続時間が長くなれば自律神経の安定性は減少して、様々な体調面での不調や腰痛や肩こりなどの症状に発展していきます。

自宅で過ごす場合は自分に適切な温度や湿度にコントロールできますが、職場や学校などでは中々好ましい環境でいられることは難しくなります。特に私のように低体温で冷え性の人間にとっては切実な問題になります。

ここからは個人的な見解ですが、患者様とも夏場に暑さ対策と冷え対策について意見交換をしますが、私を含め冷え性の方の多数派の意見としては、夏を暑い季節であるという既成概念を捨てるというところで一致しています。

日本には四季があり、季節に応じた服装というものがありますが、現在の夏は暑さと寒さが同時に発生する季節であるとの認識を持つことで、外出の最の荷物は増えますが、自律神経を安定させるための自己防衛にはとても役に立ちます。

5年ほど前に10月の上旬にアメリカのミズーリ州セントルイスにセミナーのために行きました。出発の日の東京は25度ほどでインターネットで調べたセントルイスの気温も22度から25度ほどであり10月としては例年に比べて暑いくらいであり、夏日の気温になる見込みでした。

しかしこの気温とアメリカ人の特有の体感温度と冷房事情を考慮すると、恐らく暑さと寒さが同時に訪れる予感がしたために、ダウンジャケット、マフラー、厚手の靴下を用意し革製のブーツで渡米しました。

セミナーは会場も宿泊も同じホテルでしたので5日ほどはその環境に適応しなければなりません。セミナー初日は暑いくらいの気温で、参加者の先生方の中にはポロシャツ、ショートパンツ、ランニングシューズというスタイルの方も多く見られ、予想通りセミナー会場の冷房は物凄く効いていて、私にとってはとても寒いものでした。

セミナーが始まると、ポロシャツやTシャツの先生方に混じって、ダウンジャケット、マフラー、ブーツという出で立ちの私は、顔見知りの先生たちから終始大笑いされていましたが、私にとっては健康を害す危険性を回避することができました。

実は前の年も同じような状況で、上着はパーティー用のジャケットしか持っておらず、冷えに苦しみお腹を壊して倦怠感が続き、慌ててショッピングモールで防寒着を、アウトドア用品店で厚手の靴下を買うはめになっていたのです。

私の場合低体温で極度の寒がりなので、上記のような極端な例になってしまいますが、アメリカでの出来事の後に、自律神経や免疫について沢山の本を出版され、年間に数多くの講演をされている、新潟大学の安保徹先生をパシフィックアジアカイロプラクティック協会でお招きして講演をして頂いた際に、安保先生は私などよりももっと繊細に温度管理に気を使っていらっしゃる様子が伺えました。

講演は9月中旬のまだ暑い日であり、会場も冷房が入っていましたが、寒がりの私が気になる程の温度設定ではありませんでした。しかし安保先生はセミナーが始まる前にスタッフに対して、エアコンの温度を1度上げるようにと指示され、少し時間をおいてからもう1度上げるようにと細かく指示されていました。講演中もご自身の衣服で温度調節をされている場面も多く見られました。

安保先生は著書の中でも冷えと自律神経の関係性について述べておられますが、安保先生を拝見していると、冷えという刺激を感じる前に、僅かな環境の変化を察知して予防的に温度や衣服をコントロールしているように私には思えました。

このように夏場の冷えに対しては、安保先生のように繊細にご自身の管理をされることで、冷えと言う刺激から自律神経の安定性を確保することができるのであると考えていますし、私のように大雑把で極端な方法でもそれは可能であると考えています。

当院では患者様と夏場の冷えについてよくお話しますが、旅行や出張で飛行機や電車などに長時間乗られる方、職場での冷えに悩まされている方に、夏場でもダウンジャケットの携帯をお勧めしています。

夏場にダウンジャケットと思われるかも知れませんが、マフラーの時にもご紹介しましたが、モンベル社のダウンジャケットは折り畳み傘並みにとてもコンパクトに収納でき、重量も私が所有しているものは収納袋込みで実測186グラムと驚くほど軽量であり、手元にあるコットンのTシャツを計量してみると165グラムでありますからほぼ同じ重量です。現在では最軽量のものは132グラムのようであり、価格の面でも高性能なダウンを使用しているにも関わらず、同業他社の製品と比較しても圧倒的なコストパフォーマンスであると思います。

実際にお勧めして購入された患者様に伺うと、カーディガンや上着を持ち歩くよりも嵩張らずに快適であり、女性であればひざ掛けとしても使え、小さなお子様がいらっしゃる患者様は、出先でお子様が寝てしまった場合に布団代わりにもなり、冷えを防ぐ以上の利便性があるようです。

夏場は暑さと寒さ混在する特殊な季節であると認識することで、周囲の目に対する多少の抵抗感はあるかもしれませんが、それと引き換えに冷えに対する自分にあった予防策を実践して、自律神経の安定性確保に繋がると考えています。