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症例集cases

カイロプラクティックと婦人科系 生理痛

カイロプラクティックによる婦人科系の問題や生理痛の改善例をご紹介します。ここでは病理的な要素を含む患者様の症例をご紹介致します。

症例1 30代 女性
5年ほど前に境界悪性型の卵巣腫瘍を発症し、片方の卵巣を摘出されました。病名がわかる以前から重い生理痛に悩まされていたそうですが、手術後も腰痛がひどく、生理前になると腰の重だるさが強くなり、生理痛も強くなり寝込んでしまうことが多いために、お母様のご紹介で来院されました。

立位での姿勢は垂直線に対して真っ直ぐ立つことができますが、力の入った強張った姿勢で全体として前傾になっています。仰臥位では膝を曲げて足を持ち上げると、腰椎の可動性が少ないためにすぐに動きが止まってしまいます。また頸椎の動きも減少していて”首が固い”といった印象です。特に頸椎1番と頭蓋骨の動きが固く、頭蓋骨の動きも減少しています。うつ伏せでは骨盤は左に大きく回旋した状態で、腰椎5番と右股関節の動きが減少していて、右の膝を曲げると、骨盤の左回旋は更に強くなります。これは、腰を支える筋肉と股関節の筋肉の強い緊張を示唆します。

初回は腎臓、股関節、膝、肩、腰椎、頭蓋骨の矯正を行いました。この日は生理後であったために比較的症状は強くないとのことでしたが、座位で腰椎5番を矯正すると、腰椎5番に強い圧痛があり、この圧痛が減少する方向へ矯正を行いました。矯正後は腰椎の可動性と頸椎の可動性は大幅に改善されました。

2回目は2週間後に行いました。腰痛の程度は改善しているが、重さは残るとのことでした。この日も腎臓、股関節、腰椎、頭蓋骨の矯正を行いました。前回のような腰椎5番の圧痛は減少していました。

3回目は生理後に見えました。今回も生理痛の痛みは強かったが寝込んでしまうことはなく、以前とはだいぶ感じが違うとのことでした。ご本人様は本当は生理前に来院される予定でしたが、仕事の都合で来院できなかったので、次は生理前にも来てみようと思うとおっしゃってました。この日は初回の時に見られたうつ伏せでの骨盤の左への回旋と腰椎5番と股関節の動きの減少はあまり見られませんでした。

その後何回かの矯正を行い、生理前に来院されました。腰痛の状態は安定していて重だるさもあまり出ていないとのことでした。先ず卵巣の矯正と腰椎5番、仙骨の矯正を行いました。頸椎1番に対する後頭骨のバランスにより、腰椎を支える筋力に弱化が見られるために、後頭骨の矯正を行い、動向を見ることになりました。

経過としては、この矯正後の生理痛の状態は、以前の痛みが10であるとすると、3〜4程度であるとのことでした。その後は月2回の矯正と、生理前の矯正を継続して行いました。現在は来院から3年が経過していますが、生理痛の程度は時によって差がありますが、概ね1〜2程度、体調の良い時はあまり感じない時もあるとのことです。こちらの患者様は境界悪性型の卵巣腫瘍という病理的なものも、腰痛や生理痛の引き金になっていたと思われますが、強い骨盤と腰椎の捻じれと右股関節のアンバランス、そして身体全体の固着が、強い生理痛を生み出す要素になっていたと考えられます。現在は腰痛もあまり感じないために、ご本人様が生理前に矯正を行うのが安心できると仰っているので、生理前に矯正を行っています。(この矯正の間隔には個人差が生じます)