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継続的な矯正による身体の質の向上についてQality of Health

予防医学としてのカイロプラクティック

当院にお見えの90%の患者様はご紹介により来院されています。初めは何かしらの症状や健康問題を抱えていらっしゃいますが、症状が安定傾向に落ち着いた後に、長期的な展望で健康問題を改善してゆくために、定期的なサイクルで継続的に矯正を行っている方が2012年度は82%いらっしゃいます。そのうち80歳以上の方が52%であり傾向としては高齢者の方が多くみられますが、ここ数年の傾向として20〜40代の方が継続的な矯正を希望されるケースが増えてきています。

男女比は9対1で圧倒的に女性が多く、健康問題に関して女性の方が全体的に関心が高いためと思われますが、男性で継続的に矯正を行っている方はご自身の健康管理にとても熱心であり、趣味が多く社会的責任の大きな方が多い傾向にあるようです。

年に数回矯正に見える患者様も、本格的に体調を崩す前に矯正に見える場合が多く、その結果大事に至ることは少なく、健康管理の本質をご理解頂いている方が数多くいらっしゃいます。

カイロプラクティックの本来の目的は、欧米においては予防医学と位置づけられています。日本において予防医学とは人間ドックや健康診断が一般的であり、積極的な治療を行うものとしては予防歯科などが挙げられますが、予防のために治療を受けるという考え方はあまり拡がっていないのが現状のようです。

カイロプラクティックの特徴として先ず第一に挙げられるものが、症状や病気を発症していない患者様に対し、矯正により積極的な身体のケアを行うことができるということであると考えています。これは皆様のカイロプラクティックに対する一般的な認識と異なる所ではないかと思います。そこで、予防医学として継続的に矯正を行うことの重要性について説明してみたいと考えています。

症状発生のプロセスと抑制

皆様が何かしらの身体の症状を発症した時に、その時点から健康を害し始めている訳ではありません。それは症状を発生するまでの伏線が必ずあるからです。その重要なキーワードが皆様の身体の「耐性」という言葉になります。

ある日急に腰痛になってしまった場合に、今までに腰痛になるべくして身体にかかっていた負荷の積み重ねがあります。負荷とは疲労、睡眠不足、栄養、生活環境、身体の冷え、外傷、重力、気候、細菌やウィルスなど身体にかかるインパクトです。身体にその負荷に耐えることのできる耐性が備わっている場合には、腰痛は発生せずに無症状の状態を維持していますが、微細なまたは大きな負荷の積み重ねにより耐性が減少して、ついに腰痛が発生する発火点まで骨格の耐性が減少すると、腰痛が症状となって現れます。

耐性とは免疫力とも言えますので、病気の発生プロセスにも同様のことが当て嵌まります。現在の研究では私たち人間の身体の中には毎日5000個以上のがん細胞が発生していると考えられています。しかし身体にがん細胞に対する耐性、つまり免疫細胞が活発に働く環境があれば、免疫細胞ががん細胞を抑制し健康状態は維持されます。耐性が減少し免疫細胞の働きが活発でなくなると、がん細胞は増殖していきます。

この耐性を得るために重要なものが、主として自律神経、骨格、休養、栄養、適度な運動になります。この5つのバランスが安定した状態を保つことが、皆様の耐性を向上させて様々な症状や病気を抑制させる力となります。

カイロプラクティックによる耐性の向上と症状の抑制

ではカイロプラクティックの矯正により耐性の向上と症状の抑制はどのように行われるのかを説明したいと思います。

我々の矯正の特徴として自律神経の制御を行うという点が挙げられます。自律神経とは交感神経と副交感神経に分類され、交感神経は身体を活動的に副交感神経は身体を休息に方向づける神経であり、主に内臓の状態や免疫細胞のコントロールをおこなっています。自律神経は脳や脊髄から枝分かれした抹消神経であり、背骨の中の脊髄という所が出発点となり背骨の隙間を通過して目的の器官に達します。脊髄は髄膜という膜に包まれて、その中を脊髄と末梢神経を栄養し保護する体液が様々な方向に流れています。

背骨が捻じれたり、動きが悪くなる又は動き過ぎる状態になると、脊髄での体液の圧力変動が起こります。この圧力変動は自律神経の働きに影響し抑制と促進の働きを混乱させる原因になります。一般的に言われる自律神経が失調を起こした状態です。この背骨の捻じれを出発点として、骨盤を始め骨格の歪みを形成する引き金になり、骨格の耐性を低下させる要因になり得ます。

1920年代にアメリカ合衆国で、心臓疾患のある患者に対し心臓をコントロールする自律神経の部分の背骨に対し温熱と冷却を加えたところ、心拍数と血圧に変動が確認され心臓疾患の際に現れる左肩の反射痛を抑制できたという実験結果がありました。その後の研究により温熱と冷却には自律神経を抑制または促進させる効果があり、その抑制と促進は目的器官に対応する脊髄レベルの背骨を特定方向に動かすことでも可能であることが発見されました。このことから現在までカイロプラクティックの骨格の矯正による様々な自律神経抑制の方法が考案されてきました。

我々の矯正では自律神経に対し、圧力変動、神経伝達、反射性構造問題など様々な角度からの改善方法があります。これらの多くは主に背骨を特殊な方法で矯正することで成し遂げられます。これは骨格の歪みが自律神経に影響することを示唆し、肩こりや腰痛といった一見自律神経とは無縁であると思われる症状であっても、自律神経が大きく影響していることを物語っています。1950年代のアメリカではすでに、皆様がお持ちの様々な症状に対して矯正を行う際に、まず優先順位として考えなければならないのは骨格の歪みと自律神経の関係性であると結論づけています。

このように骨格と自律神経は密接な関係があります。矯正により骨格の負荷に対する耐性が向上すると自律神経の耐性が向上してきます。これは交感神経と副交感神経の安定したバランスにより成し遂げられます。現代人は生活スタイルから交感神経が優位になる傾向が多くみられますので、多くの場合は交感神経を抑制し、副交感神経が働きやすい体内環境を作っていく必要性があります。国内の研究機関によると一般に免疫力といわれるものを向上させるためには、交感神経と副交感神経のバランスが最重要であるという研究結果が報告されています。

耐性の向上が果たす役割は皆様を症状や病気などのリスクから遠ざけることであります。一般的に皆様が我々のところに訪れる時は、耐性が減少し症状を発生させる発火点を超えるために、何かしらの症状をお持ちであると思います。矯正を続け耐性が向上すると、耐性が発火点を逆戻りして症状は軽減していきます。しかし発火点に近いところで耐性を維持している場合と発火点から遥か遠いところで耐性を維持している場合では、同じ無症状な状態であっても耐性のレベルに違いがあります。

発火点に近いところでの耐性の維持は、負荷の僅かな積み重ねにより再び発火点に容易に到達してしまうために、再発という結果に陥りやすくなります。何度も同じ症状を繰り返す方や慢性的な症状に悩まされ続けている方は、この耐性レベルにあると考えられます。発火点から遥か遠くで耐性を維持している方は、発火点までの猶予があるために負荷がかかっても症状を発生するまでに猶予があり、無症状のまま質の高い健康状態を維持することができます。またこのように質の高い健康状態と耐性をお持ちの方は、様々な骨格的な症状や病気を発生した際にも、発火点から遥か遠くで耐性を維持できる適応力が備わっているために、より速い回復と良好な予後を過ごすケースが多く見られます。この質の高い健康状態は、無症状の状態であっても耐性の向上のために積極的な矯正を行うことができる、カイロプラクティックの特性によって得られるものであると考えています。

カイロプラクティックの矯正は骨格と自律神経の耐性を向上させ、皆様の健康状態をより質の高いものにすることを目的とし、そのことが様々な症状や病気に対する抑止力となります。

先天的な体質と耐性について

カイロプラクティックの矯正と耐性の向上についてお話をしてきましたが、皆様がお持ちの先天的な体質も耐性の向上にとっては重要になります。

人間には体質的な個人差が必ずあります。私は以前は喫煙者でしたが、30代になってから肺気腫という病気であることが判明しました。幸い自覚症状はなく、現在は禁煙し趣味としてジョギングをしています。煙草には様々な害があると思いますが、同じように喫煙をしていても、私のように肺気腫にならない方がいますし肺がんにならない人もいます。祖父は心臓と呼吸器に疾患がありながらも喫煙を続けていましたが60代で心臓発作で急死しました。父親も60代で呼吸器の不調があり禁煙し、弟も30代で禁煙しました。恐らく私の家系は遺伝的な先天的な体質として、煙草に対する呼吸器系の耐性が比較的弱い体質なのでしょう。

このように皆様には健康面に対する先天的な体質というものがあります。一般的に体質の良し悪しは、血管年齢と言われる血管の柔軟性、心臓年齢と言われる心筋の柔軟性、肝臓であれば肝硬変のような肝臓が硬化してしまわない柔軟性など、柔らかさとして判断されることが多いようであり、この柔軟性が低い場合には様々な疾患のリスクとして考えられます。

我々のような職業的な見地からみると、個人的な見解として、皆様には体質的な骨の柔軟性というものがあります。これは皆様が主観的に感じる関節の可動域による柔軟性とは全く異なる意味合いであり、骨そのものの柔軟性であります。関節の可動域による柔軟性は力士の方であれば股割りなどの過酷な訓練により得ることはできますが、体質的な骨の柔軟性は訓練によって得ることは非常に難しいと考えています。

この体質的な骨の柔軟性について簡単に説明しますと、骨は発生的に膜や軟骨という柔らかいものが成長とともに骨化していきますので、骨といえども単純に硬いものではなく、膜や軟骨のような柔らかさを性質として持ち合わせています。これは身体のどの部分の骨でも言えることですが、特に筋肉のあまり付着していない頭蓋骨全体で顕著に現れ、我々のような訓練された職業では、その柔軟性の識別を容易に行うことができます。

この骨の体質的な柔軟性も血管や心臓と同様に柔らかい方が良いと考えられます。健康な方が血管が柔らかいのと同様に、先天的な体質が良く耐性の高い方の頭蓋骨は、革製品のように張りがある中にもしなやかさがあるといった、滑らかな柔軟性があります。

当院の患者様で2014年に100歳になる方がいらっしゃいますが、骨の柔軟性がとても大きく、今まで大病をせずに健康状態は良好であります。当院には20年近く週1回矯正に見えています。骨格的には膝に問題がありますが歩行はしっかりしていて、私が記憶している限りでは風邪と帯状疱疹をされたことがありますが、回復は速く予後は良好といえると考えています。様々な事に興味をお持ちであり知識が豊富で、私は時事問題について色々教えて頂いています。

上記の患者様は先天的な健康的な体質がとても良いことが基礎としてありますが、我々の矯正により耐性が向上することで健康状態を維持することができるとのお考えなので、毎週の来院の際に「今日は調子はどうですか?」と伺うと「おかげさまで大丈夫よ」と言って頂いてから矯正を始めています。

体質的な骨の柔軟性があれば骨格的な問題を発生したり病気をしないかというと、そのような事は決してありません。しかし大病をしてもしっかりと回復し、予後が良好でいらっしゃるケースが多く見られます。
2011年から来院されている患者様で1998年から立て続けにがんの手術を3回された方がいらっしゃいます。来院時は腰痛を訴えていらっしゃいましたが、骨の柔軟性はとても大きく元々高い耐性をお持ちであったために、残念ながら大病をされても順調な回復をされたのだと推測されます。

では骨の柔軟性が低い方は悲観的にならなくてはならないかというと、決してそうではありません。確かに若くして様々な病気や大病をされた方、慢性的に体調が優れない方、女性であれば出産時にとても苦労をされた方などは頭蓋骨の柔軟性が低い傾向にあります。しかし矯正を重ねて耐性を向上させて、睡眠や栄養により体調管理をすることで、柔軟性が高い方と同等とはいきませんが、その方のなかで最大限の耐性の向上と柔軟性を取り戻すことは可能であると考えており、健康的な生活を送るのに差し支えない状態に改善していくと考えております。

上記の100歳の方のお友達の方で現在91歳の患者様がいらっしゃいます。こちらの患者様も20年近く矯正を続けていて、現在は月2回矯正に見えています。この患者様は頭蓋骨が非常に硬く、以前は身体の関節の柔軟性もあまり良くない状態でした。このことはご本人にもお伝えしてあります。若い頃から疲れやすく肺炎にかかることが多く、左の耳が聞こえづらい傾向にありました。来院されてから十数年ほどは体調も良好で海外旅行に毎年行かれた時もありましたが、4年ほど前に体調を崩して肺炎になり1か月ほど入院し退院後も調子は良くなく、目まいを併発して体重が11キロ減ってしまいました。

この期間は比較的調子の良い日に週1回の矯正を行っていましたが、徐々に体調を取り戻し3か月後には体重も5キロほど戻り安定傾向になりました。その後は体重も戻り体調は良好で、左の耳はあまり聞こえないままですが、現在は旅行に出かけることもあり、健康的な生活を送っていらっしゃいます。この患者様は体質的に病気がちでしたが、矯正を続けることで出来る限り耐性を向上させて、ご本人にも言って頂いていますが、何とか80代での大病を克服できた耐性を身に付けることが出来たと考えております。

このように先天的な体質により皆様の健康状態には様々な特色があります。まず我々の矯正は皆様の先天的な体質の範囲内で最大限に耐性を向上させることが目的であると考えています。そしてその耐性の向上は先天的な体質を向上させる役割も果たすと考えています。いわゆる体質改善です。この体質の改善は皆様の健康状態においても、また生活の質の向上に対しても大きな影響力を持つものと考えています。

身体の質の向上のための矯正について

上記のようにカイロプラクティックの矯正は皆様の身体の質を向上させる役割があります。これは予防的な考えの上に成り立っていますので、皆様が良好な健康状態を維持している時から矯正を始めることが効果的であると考えています。当院で健康状態が良い幼少期からの矯正をお勧めしているのは、このような理由であるからです。(こどもの矯正についてはこちらをご覧下さい)また、様々な症状をお持ちの方や高齢の方でも遅いということはありません。症状を改善して現状の維持や向上は可能であると考えています。このような種類の矯正には、耐性が向上していくまでの時間、その状態を維持するための睡眠や栄養管理といった皆様の労力、そして費用がかかります。しかし、平均寿命が世界でもトップクラスの日本において、一生を可能な限り健康状態が良好な状態で過ごすことは、日本における現在の経済状況や社会保障を考慮すると重要な要素であると考えられます。

セブン&アイ・ホールディングス会長兼CEOの鈴木敏文氏の著書から引用させて頂くと、「人間は得られるはずの長期的な利益が大きくても、実感できるまでに時間がかかった場合、その時間によって大きさが割り引かれてしまい、目先の短期的な利益のほうを大きく感じてしまう傾向にあります」と述べておられます。また、「私たちは健康体を維持するために運動をしています。運動は、長期にわたって効果が得られ、感じるものです。そのために運動は今日やったからといって、すぐに効果が表れるわけではないし、実感もできません。一方、運動をすれば、エネルギーは消費され、疲れます。しないほうが楽です。運動をすることによって得られる健康体という長期的な利益は大きくても、その効果の評価は時間によって割り引かれてしまい、楽なほうの目先の利益を大きく感じてしまう」とも述べておられます。

鈴木氏のおっしゃることは、我々の学問にとっても大変教訓になることであり、我々が目指す長期的な展望による身体の質の向上に対しても同じことが言えると考えています。安易な方法で将来的な健康を得ることは非常に難しく、身体に良い食物でも継続的に摂取してこそ将来的な健康に繋がります。我々は皆様の体質の状態と傾向を分析し、耐性の向上のために何が必要かを選択することが職業的な役割であると考えています。

このような矯正をご希望される場合には、最初の1か月くらいは皆様の身体の歪みの方向性や進行程度を矯正するために2〜3回矯正にお越し頂いています。その後に身体の歪みのパターンが安定してきたら、身体の状態を考慮して当院から矯正のサイクルについてご提案させて頂いて、皆様のご希望を踏まえて矯正スケジュールを立てていきます。多くの患者様は2週に1回、3週に1回、月1回のサイクルの方が多くいらっしゃいます。